Canon EOS D6000 外部電源装置作成&セル交換

突然ですが!専用電池が入手できないからとか、電池が劣化して、もう起動させることができないからと言って、貴重なカメラを手放そうなんて、考えてはいけませんよ!何とかする方法は有るものです!この記事が、そのような方の希望の光となれば、私の喜びとするところです。
皆さんこんにちは。昨年秋に入荷した(Canon EOS D6000 入荷編 / CCD CMOS 色の違い 記事はこちら)希少なカメラ Canon EOS D6000 用外部電源装置の作成や、内部セルの、リフレッシュに挑戦した内容をご紹介させていただきます。電池劣化でお困りの、Kodak DCS シリーズまたは、EOS-1nD 所有者様には、朗報ともいえる内容ですので、相応の長文ではございますが、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。作例も掲載しています。
■Canon EOS D6000 用バッテリー事情
本体には、経年相応のキズやスレが見受けられます。ですが、感動品(完動品)なのです!査定時、撮影、記録、再生の動作を確認しています。フル充電後、テスト撮影に持ち出したのですが、15カットほど撮影して、なんと電池切れ!電池の劣化度は相当なものでした。
後日、ネットで互換電池を探し、注文。中国製で入荷に1か月ほど必要とのこと。しかし、待てど暮らせど一向に送られてくる様子が無く、しびれを切らせ発注先に問い合わせました。発注先担当者曰く、モバイルバッテリーの発火・爆発の事故多発を受けて、最近、航空会社では電池類の輸送基準を強化したとかで、空港で何度も、積込拒否されているとのこと。仕方なく、あきらめ発注先をアメリカに変更。しかし、状況は同じでした。輸入不可。
これは、じつに・・・・・・・・・・
やばいぞ!
電池が・・・・・・・・・・・・・・・・
手に入らない!
仕事が手に着かないくらい落ち込み、奈落の底で涙にくれる日々が続きました。もがき苦しみネットを彷徨い、なにかヒントは無いか探す日々。ついに見つけたリフレッシュという作業!世の中には、すごい方が居るものですね!神様のように思えましたよ!
自前でセルを新品に交換するのです!失敗する危険は満載!しかも、発火爆発の危険性、機器の故障リスクまで付きまとう改造になります。古いものを使用できるようにすることの難しさを、ここでも思い知らされるのです(涙)
※あとで分かった事実。電池が Kodak 社純正品(品番 4E0111 または 1H6339)であれば、国内に有料でセル交換してくれるバッテリー専門会社があることが判明しました。ただし、互換電池には、対応してもらえません。注意事項 ⇒ この会社で、電池自体を調達することはできません。お手持ちの電池のセルを交換してくれるサービスです!純正電池をお持ちで、かつ、交換作業に不安をお持ちの方は、このサービスを利用するのが得策です!私も、後日純正電池を入手し、このサービスを利用してみました!当たり前ですが、自身の仕上がりより、綺麗です!

PTCサーミスタ、バイメタルサーモスタッドはそのまま流用します。短絡させないよう、また極性にも注意しながら、ハンダアップしていくのですが、作業はそれほど難しくありません。作業終了後、一旦完全放電してから、再度フル充電。結果はOK!180カット以上撮影できるようになりました。保護回路は正常に動作しているようで、使用中および、充電中に発熱することは有りませんでした。それでは、テスト結果をご覧いただきましょう。
■(追加捕捉)ニッケル水素電池について
この電池。取り扱いには注意が必要です。間違った使い方をすると、あっ!という間に、電池が劣化し、撮影枚数が減っていきます。まず、充電は毎回、途中で止めることなく、必ずフル充電させます。そして、カメラが起動しなくなるまで、電気を使い切ってからの充電サイクルを厳守する。継ぎ足し充電は厳禁です。空っぽになった電池は、即充電、放置厳禁です。なお、電池はカメラ内に入れっぱなしにしてもダメです。カメラの電源がOFFだったとしても 2 日で、空っぽになってしまいます。そのことに気づかず、電池を痛めます。ね、厳禁厳禁って気を遣うでしょ?現在の充電池のセルには、上記の様なデリケートさが無い、リチウムイオン電池が使われています。
■Canon EOS D6000 作例
設定は、ISO200、評価測光、AVモード、ホワイトバランスは太陽光です。露出を外すことは無いのですが、ホワイトバランスは、非常に不安定で、でたらめであることも多いのですが、そこはご愛敬。「こんな感じで、撮影できるんだ」くらいの感覚でご覧ください。(一部の作例で、トリミングを実施しています)

晩秋のコスモス

資材置場となった廃バス。昔は、猫バスだったのだとか(笑)

JR高知駅のテナントショーウインド(この店、今は無いです)

四国霊場 第31番札所 竹林寺五重塔

役所の公用車 2号車 3号車 4号車 5号車

自販機(サンガリアさん、頑張ってる!今時、ペットボトル100円とは)

要法寺の紅葉

夕暮れの セイタカアワダチソウ

季節柄、サンタさん

早春の菜の花

早春のつくし(ここ高知では、1月下旬には、つくしが顔を出します)
以上、作例紹介でした。
■データの現像方法
撮影データは、Kodak 社のオリジナル TIF 形式で、D.P.P 4 で表示/編集するには、Canon 社が提供している CR2 コンバーターソフトで RAW データに変換する必要が有ります。ちなみに、Kodak DCS 560 のデータも同じなのですが、DCS 560 のデータは、CR2 コンバーターで変換することはできません。EOS D6000 と EOS D2000 の撮影データ専用のソフトの様です。
トリミングや拡大印刷には、厳しいところがありますが、600 万画素もあれば、SNS 使用では全く問題を感じません。使えるでしょ?また、小気味よく響くシャッター音は、1カット1カットを丁寧に撮影しているという感じが心地よく、カメラを操作しているんだという感覚を思い出させるものが有ります。現在のデジタルカメラでは絶対に味わえない感覚です。これこそが、オールドデジカメを使い続ける理由なのでしょう。きっと。
■(後日談)EOS D 6000 用外部電源装置の作成に挑戦!
本体と共に入荷した EOS D6000 用バッテリーの内、1本は内部セルの交換でリフレッシュ作業が完了しており、使用可能な状態になっています。そのことで、心に余裕ができて、残るもう1本も改造することに。内部セルの交換でリフレッシュするには、その都度、電池ケースを開腹する必要があり、そのたびに、破損させてしまう危険がつきまといます。従って今回は、外部電源装置を作成することにしました。
目を付けたのが、ストロボ用外部電源であるトランジスタパック。

単2電池6本で、ストロボに電源を供給し、大光量のストロボを短い間隔で発光させるアクセサリーです。単2電池をエネループ(1.2V×6本=7.2V 元のセルと同じ電圧)に置き換え、直接カメラに電源を供給できるように改造します。

トランジスタパック内部です。簡単な基板回路が備わるだけのアクセサリーです。


コネクタは 3 ピン。赤線は+極、黒線がー極。しかし、白線は何?アースでもなさそう。とりあえず無視して、赤線と黒線だけをカメラの+極とー極に接続してみることに。しかし、カメラは起動しません。トランジスタパックの故障か?と思い、ストロボでテスト。すると、ちゃんと発光するのです。う~ん。なぜカメラは通電しない?白線を接続していないからかなぁ?
通常ストロボ単体での使用には、電池を4本(計 6V)入れて、作動させます。しかし、発光には、300V 程度の電圧が必要とのこと。もしかして、見えている回路は、電圧を上げてストロボに給電するためのものか?そうならば、カメラの電源として使用する際、その回路(昇圧回路?)は不要ということになります。というか、カメラにとって、有ると危険な回路のはず。

昇圧回路?と思われる基板(上の写真)

電池BOXから出た赤線、黒線は昇圧回路基板を経由して、コネクタに接続されていたため、昇圧回路基板を取り外し、コネクタに直結しました。
改めて、カメラに接続すると、

「電池を間違えています!Kodak のバッテリーを使用しなさい!」と、エラーメッセージが。しかし、カメラはちゃんと起動し、設定などの変更はできる。けど、シャッターを切ろうとすると・・・・・・・

「電池残量が少なくて、撮影できません」とエラーメッセージが流れ撮影ができないのです!
なんてこった!
テスターで検電。電圧8.2V。
あれ?問題ないのになぁ。なんで?
外部電源を直接カメラに接続すると、他社バッテリーと認識して、使用できない。電池内部に「認識に必要な部品」が有るとしか考えられない。しかし、電池内部には、セル、サーミスタ、サーモスタッドと抵抗器が有っただけ。ICチップなどの電子部材は無かったけどなぁ。もしかして、電流が影響しているのか?いずれにしても、なにかがだめなのでしょう。※電気関係の知識は皆無です。
試しに、本来の電池を経由して、カメラと外部電源を接続することに。

とりあえず、セルとバイメタルサーモスタッドを取り外した(上の写真)電池端子にトランジスタパックの 「+ 線」と「 - 線」を直結して、カメラにセットしてみました。
なんと!
すんなりと上手くいったではありませんか!
エラーも出ず、正常作動しています。理由は分かりません。棚ぼた感いっぱいでしたが、
とりあえず・・・・・・・・・・・・・
やったー!!!!!

気分よく、最終仕上作業に入ります。まずは、昇圧回路が収まっていたスペースを縮め、トランジスタパックを、30% 小型化しました。改造前の画像と比較すると数値以上に小さく感じます。

次に、トランジスタパックとダミー電池を、専用のコードで接続するため、ダミー電池に、コネクタを取り付けます。力が加わる部分だから、エポキシパテで、しっかりと補強しておきました。

最後に、電池BOXの蓋に穴をあけ、コードを接続できるように改造。これがまた、違和感なく上手くいきました!(自画自賛)

はい!完成です!これで、電池の心配は無くなりました!改造感は微塵もなく(そう思っている)、スッキリと、まとめることができました!
今回も・・・・・・・・・・・
何とか・・・・・・・・・・・
なった!・・・・・・・
めでたし、めでたし!
現在、電池の持ちが悪くなって困っていらっしゃる方は、多いはず。セル交換によるリフレッシュまたは、外部電源装置の作成で問題は解決できると思います。安全性が確認できていない互換電池は、今後も航空機への積み込み規制は続き輸入は難しいでしょう。(※2026.06現在、アマゾンでも damti という会社だけが、互換電池を販売しています。その電池のレビューを確認すると、2025年春には、関税でストップ。輸入不可。2025年秋には、日本へ届いているけれど、2026年1月には、また税関で止まり、日本へ輸入できないと有ります)すでに、メーカーによる純正電池の製造は終了しています。互換電池の入手も困難な現在、自ら何とかするしか、復活への道は有りません。この記事が、そんな方のお役に少しでも役立つならば、それは、私の喜びとするところです。
■関連記事
・Canon EOS D6000 入荷編 記事はこちら
⇒ EOS D6000 の製造数量を類推しています。
・CCD CMOS 色の違い 記事はこちら
⇒ タイトル通り センサーが紡ぎだす色味を考察します。
・「Kodak DCS 560 + Canon D2000 2個イチ改造記録」記事はこちら
⇒ 故障機体の復活劇をお楽しみください。
最後まで、お読みいただいまして誠にありがとうございます。最後に、お約束事項。電源関係の改造は、発火爆発、機器の故障など、それ相応のリスクが伴います。このブログを参考に同じようなことをされたことにより発生する、トラブルや障害には、当方は一切関与いたしません。自己責任の範囲で、お楽しみください。なお、改造作業内容に関するお問い合わせにも、対応いたしておりません。
最後まで、お読み頂きまして誠にありがとうございます。満Qでは従業員一同、皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げております。
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