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AUTO CHINON ZOOM 35-70mm f 3.3-4.5 AF第3回 AF機構修理 編

AUTO CHINON ZOOM 35-70mm/f:3.3-4.5 AF PKマウント   

 オタクによる、オタクのためのブログにて、興味のあるかたのみ、お付き合いください。第2回 AF不具合箇所追求編に続き、第3回「AF機構修理」編をお届けいたします。よろしくお願いいたします。

 その後、不具合原因が一切わからない日々が続いていますが、まだ諦めてはいません。本日は、公休日。朝からなにげに、基盤が露わになっているレンズを、コーヒーを飲みながら、作業デスクで、ぼーと眺めていました。なぜか、受信センサーから出る、3本の配線(赤・黒・黄)に目がとまり、不思議と胸騒ぎがするのです。その配線は、隣の基盤、真鍮板で覆われた内部が見えない部分に引き込まれている。う~ん。なんか怪しい。今まで、何度もみてきた部分なのに、誰かがそこに視線を誘導するかのごとく、今日は気になるのです。

 そして、その真鍮板には、横長い窓が空いており、同じような部品が3つ並んで配置されています。その部品を、よ~く見てみると、

 視力検査のときのようなCの字になった部品があり、その位置が3つとも、微妙に異なっている。3本の配線に、3つの部品。そのC型の部品はもしかして、回せるのでは?ネジロックされていないが、もしかして、調整パーツ?真鍮板は外すことができないため、3本の配線との関係は、定かでは有りませんが、すでに、オタクの頭の中では、そこが、探し求め続けてきた、調整可能箇所であることを、確信しているのです。なぜなら、さっき誰かが、「そろそろ暗い迷路から開放してやるか」って、お言葉をかけてくださったのが、聞こえたような?もしかしたら、感じたのかも!?そんな不思議な感覚が残っているから。

 今までの経験では、調整パーツは、調整後ネジロックされているのですが、なぜか、ここは、施されていない。なぜだ?可能性として、①そもそも、この部品は調整できる部品ではない。②固定しなくても、ずれることがない部品。③限りなく可能性はゼロですが、製造時にネジロックの施工忘れ。のいずれか。

 しかし、オタクはそこが調整可能箇所と睨んでおり、これ以上、なすすべがない状況でもあることから、故障リスクを顧みず、賭けに出るこにしました。

 もとに戻せるよう、しっかりと部品の位置にマークします。3箇所の内、1箇所だけ、他の2箇所と大きく位置が異なる左端のC型金具を反時計回りにとりあえず、約30°くらい回し、組み立ててみます。そして、いざテスト。遠くの被写体にレンズを向け、AFボタンを押します。なんと、あっさりと合焦するではありませんか!

 やったぞオタク!でかした!オタク!

 ネジロックが施されて無かったから、調整箇所とは、気づかなかったよ。しかし!今度は、いままで、ジャスピンで合焦していた被写体位置(10m以内)のピントがずれてしまっている。も~。

 その後、こっちを、これくらい動かかすと、何がどうなるから・・・・・・今度はこっちをここにして、あっちをこうしたら、今度はこうなった、などと言いながら3つのC型パーツの調整作業を根気よく続けます。ですが、幾度繰り返しても、上手く行かず、調整パタンが無数にあることに改めて、これはまずいと思い始め、涙目のオタクです。(涙)

 それでも、なにかに取り憑かれたかのように、昼食などそっちのけで、調整と組立て、そしてテストの繰り返し。

 次の休日、なんとか調整が上手くいき、修理が完了しました。調整作業だけに、のべ、2日分の休日、軽く、10時間は費やしています。(よ~やるわ!)完成時、歓喜よりも、やっと終わったとの安堵というか、これで調整作業から開放される、との気持ちのほうが大きかったです。で、結局、真ん中と、右端のC型金具は、弄る前の位置が正解だった様で、左のC型金具の位置がずれたことよって、∞位置にレンズが動かなくなっていたのでした。残り、2つのC型部品が、各々、何をどう制御しているかは、全く不明のままです。

 時間はかかりましたが、なんとか、修理が終わり、問題なく使用できるレンズに蘇りました。今回の修理は、不具合箇所が、比較的浅い場所だったため、また、前回修理した同社の50mmAFレンズに構造が似ていたため、分解自体難しいところは無かったです。機械的不具合ならともかく、電気的な不具合は、私にはハードルが高く、見抜くのが困難であることに、改めて気付かされました。今回は、たまたま感が強く、運が良かっただけのことかな。

 この後、レンズを持ち出し、テスト撮影を敢行します。次回、その結果をご報告させていただくのですが、日本カメラ1983年3月号(CE-5テストレポート)にこのレンズの詳しい撮影テスト結果が掲載されています。その記事によると、写りは抜群とのこと。ですが40年も前のレポートにて、現在のデジカメでどれほど、通用するのかが実に楽しみです。ここまで、読み進めて頂きまして、誠にありがとうございます。次回、「テスト撮影」編で最終回になりますが、もうしばらくお付き合いいただけましたら、幸いです。

 でも、さっきの声、何だったのだろう?

【注意事項】当たり前のことですが、たまたま修理に成功したから、ブログにアップしているのであって、過去のブログもそうですが、便宜上、毎回修理に成功しているかのような構成になっています。本当のところは、1つの成功の裏に、9つの失敗があることを、告白しておきますね。私に修理をさせる目的で、レンズを当店に持ち込む行為は、厳にお断りいたします。十中八九、失敗するのですから。レンズ修理は、私オタクの趣味であり、生業ではございません。修理のレベルは、業者様の足元にも及ばないことも、明言しておきます。

 ・第4回「テスト撮影」編はこちら

※ブログをアップ次第、リンクを貼り付けていきます。

「AUTO CHINON ZOOM MC 35-70mm 」入荷編はこちら。

第1回「レンズ清掃」編はこちら。

第2回「AF不具合箇所追求」編はこちら

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