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CHINON 35F-MA /INFRAFOCUS整備記録 高知市 リサイクルショップ お宝市場満Q 葛島店

CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 

 皆さん、こんにちは。本日は希少なフィルムコンパクトAFカメラの整備記録をお届けいたします。

 このモデル、チノン社製で、主に海外に輸出されていたようで、国内での中古の流通はほとんど無く、かの有名なアメリカのアーティスト、アンディ・ウォーホルが、愛用していたカメラいうことで、人気の高いカメラなのだそうです。不具合箇所のある機体でしたが、ネット情報では、なかなかいい写りとのことだったので、どんな写りをするのか、興味が湧き、整備することに。上手く整備できれば、実写テストまで実施した後、店頭で販売させていただく予定です。フィルムカメラファンの皆様、乞うご期待あれ!

 リサイクルショップ店員である、私ことカメラオタクによる、オタクのために配信するかなりオタッキーな内容にて、興味の有る方のみお付き合い下さい。それでは、第1回「CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 整備記録」編を始めます。よろしくお願いいたします。

 このカメラ、若い女性のお客様によって持ち込まれたのですが、その際、このカメラの希少性や不具合症状を事細かく、そして熱く説明していただきました。あたかも、私に、このカメラに興味を持たせようとされているかのごとく。ものすごくカメラに詳しいお客様でした。この展開、なんだか、以前にも同じようなことがあったけど。一瞬、整備するのやめようかな、なんて考えました。その理由は、過去記事⇒「AF AUTO CHINON 50mm F1.7 珍品レンズ入荷!」を最後まで、お読みいただけると、わかります。  

 実際に認めた不具合は、レンズ内部、ファインダー内に強いくもりが発生しており、ファインダー内の測距インジケーターが故障。なかなか、手強そうな症状です。それでは、分解を開始します。

外装には所々にツメがあるので、取り扱いは慎重に。
ネジは各所で長さが違うため、記録しながら整理しておきます 

 まずは、外装を外すことに。見えるネジと(1箇所隠しネジがあり、手間取りました)ラバーシートを慎重に外し、トップカバーと前面パネルを外すと、レンズとファインダーにアクセスできるようになりました。まずは、測距インジケーターの不具合原因を探ります。インジケーターに繋がるパーツを1つ1つたどると、途中でどこにも繋がっていないことが判明。近くにあるパーツとの絡みを探った結果、カムに直結したアームから外れていました。引っ掛け直すと、あっさり、復活。

写真中央の赤丸内がアームを引っ掛けた後

 続いてファインダー部分の観察。見えている配線を全て外さないと内部にはアクセスでできないようで、仕方なく外すも、複雑に走る配線とフレキに苦戦。フレキに少しでも亀裂が入ると、そこで、ゲームオーバー。安全パイを取って、ハンダ作業は最小限に留め、わずかに開いた隙間から、なんとかメンテしました。ヨゴレが多少残りましたが、視界には全く影響のないレベルには仕上がっています。

ファインダー部分真上にある配線とフレキを避けながら蓋を外し内部をクリーニング

 そして、作業はレンズの清掃に。レンズの後には、しぼり幕を兼ねたシャッター幕が閉じていて、正面から内を覗いても、くもりがあることには、気付かないことが多いのですが、強烈なライトで覗き込むと、それは見えます。実際、あれだけカメラに詳しい前所有者様でも、くもりに気づいていらっしゃいませんでした。多分。

レンズ周りはシンプルです。レンズはくもっているようには見えないのだけれど・・・・

 それでは、前方から攻めます。見える3本のネジを外すとレンズにアクセスできます。レンズ脇にある2本のネジはフランジバッグを調整するためのネジで、そこを触ると、ゲームオーバー。「触るな危険!」箇所です!

テッサーレンズ構成図

 構造はいたって簡単なもので、レンズは全部で4枚でした。3群4枚のテッサータイプのレンズで、3枚目と4枚目は貼り合わせてあり、80年代に発売されたコンパクトカメラの多くがこの、タイプのレンズを搭載しています。で、問題のくもりは、厄介なことに、この貼り合わせ部分に発生していたのです。そう、バルサム切れという現象です!(悪)

貼り合わせ部分のくもりは強力なライトのもとで、はっきりと確認できます。

 張り合わせの際、使用した接着剤(バルサム)の劣化に伴い、くもる現象です。一旦、この貼り合わせを剥がし、新しく接着しないといけないのですが、この貼り合わせを剥がすのが大変なのです!剥がす方法は、いろいろと開発されているのですが、今回は一般的な煮沸法を実践することに。お鍋に水とレンズを入れ、グツグツと煮込み、頃合いを見て、取り出し、指で分離するのです。何度か繰り返し、なんとか無事剥がれました。(ほっ)

右から1枚目、2枚目、スペーサー、3枚目と4枚目が張り合わせレンズで、分離しています

 分離清掃した2枚のレンズを、今度は張り合わせます。使用した接着剤は、ダイソーで入手した、レジン液です。透明度が高く光の屈折がいいため、多くの方が使用されています。最近のレジン液は、経年による黄変も少なく、扱いも簡単なため、作業にはうってつけのアイテムです。ですが、作業精度には注意が必要です。

作業後、くもりは除去できました。すっきりクリアです。

 やっぱり、今回も、やらかしてしまいました(汗)。

レンズエレメントの相関配置図

 この手のレンズは、組立工程での偏芯のリスクを低減するために、全てのレンズエレメントが接触するようになっている上に、きっちりとはまり込むように設計された金属筒に収まっています。つまり、貼り合わせ部分が少しでもずれていたら、レンズが収まらないのです。そう、また貼り合わせ部分の分離作業に逆戻りなのです(泣)。2回失敗し、3回目にやっと収まりました。収まりさえすれば、片ボケすることもなく、上手くいきます。しかし!3回目の作業時に、なんとあろうことか、貼り合わせレンズを床に落としてしまい、どっちが対物側かマウント側かが分からなくなってしまいました。こうなったら、一か八か。確率は50%です。とにかく所定の場所に、レンズをセットし、作業を完了しました。

 今回の整備作業における最大の難関作業をクリアし、残るは、モルトの交換のみ、ここまで、5時間(内、バルサム修理に半分の時間を費やしています!)の作業です。最終組立作業後、各部動作確認しましたが、問題無いようです。今回も、時間こそかかりましたが、整備は順調に進み、無事完了。次の休日にテスト撮影してみます。しかし!この先、とんでもない事態が待ち受けているのでした。どのようなパプニングかは、次回をお楽しみに!

CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 試写結果記事はこちら

 最後まで、お読み頂きまして誠にありがとうございます。満Qでは従業員一同、皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げております。

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