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AF AUTO CHINON 50mm F1.7 珍品レンズ入荷!     第1回「故障原因追求編」     高知市リサイクルショップ      お宝市場 満Q 葛島店      

 皆さんこんにちは。AF RIKENON 50mm f2 に続き、黎明期(80年代前期)のAFレンズが入荷しました。立て続けに、希少なレンズが入荷するとは、なんと幸せなことよ。

 AF AUTO CHINON 50mm f1.7 PKマウント

 ジャンク品として入荷した、このレンズ。非常に数の少ない希少なレンズのようでしたので、実用品として復活させることに。復活までの、執念の体当たり作業工程をを複数回に分けて、レポート致します。オタクによる、オタクのためのブログにて、興味のあるかたのみ、お付き合いください。それでは、第1回「故障原因追求」編を開始します。よろしくお願いいたします。

 私ことカメラオタクは、このレンズを初めて見ました。大きな目玉が2個くっついた、かなりインパクトのある出で立ち。左右非対称のレンズって私、大好きです。1982年発売開始のチノン製のAFレンズで、マウントさえ同じなら、MFカメラをAFカメラにしてしまう、レンズ完結式AFレンズで、測距機能、モーター、駆動用電源など全てをレンズ本体に搭載しています。AF開始ボタン、合焦音ON/OFFスイッチ以外なにもついていません。近赤外線を照射し三角測量方式でオートフォーカスを実現するレンズのようです。当時「チノン」というメーカーは有名ではなく、主に海外に向け、8mmカメラを輸出していたらしいです。このレンズも、そもそも生産数が少ない上、海外にも輸出されていたそうで、現在、国内の中古市場でもめったに、お目にかかれないレア中のレアなレンズなんだと、説明していただきました。確かに、レンズ下部に貼ってある金色のシール「PASSED」は財団法人日本写真機検査協会のもので、海外に輸出される製品に、品質を保証するために検査を受けた証として添付されていたもののようです。つまり、このレンズは、海外からの出戻りレンズのようなのです。元所有者様によると、レンズ内部はきれいなのだけど、AF機能が故障(モーターは動いているけど、レンズが動かない)しているとのこと。オークションサイトでジャンク品として落札されたが使い物にならず、あえなく、売却となったそうです。ホントにお売り頂いて構わないのかと、何度も聞き直し、お買取させて頂きました。ありがとうございます!そこまで、レアなレンズなら、なんとかできないか?って俄然、やる気が湧いてくるカメラオタクなのでした。(今回はCanon機での使用は想定しておらず、とにかく実用品レベルまでの復活を優先させることに。)

 実際に確認します。単4電池を3本装てんし、テスト機にマウントしAF開始ボタンを押すと、モーター音が確かにします。しかし、AFは作動しません。このような事例は、殆どの場合、ギアードモーター内の樹脂ギアの割れか、プーリーベルトの断裂が原因です。(過去の修理経験より)故障原因に確信をもっていたので、すでに勝利を手にしたかのように、分解作業を開始します。気分は実に、晴れやかです!

 躯体がプラスチック製なので、慎重に分解していきます。

 場所により、ビスのピッチや長さが異なっているため、分解しながら記録していきます。テンポよく、順調です!

 写真右側にある縦に長いものが、今回のキモとなるAFモーターで、その横(目玉の前)にあるパーツが、赤外線照射モジュールです。一番左側の青いパーツはコンデンサで、素手で触ると感電します。左側の目玉の前に、赤外線受信モジュールが配されています。この写真でも、何箇所かに、赤いネジロックが施されているパーツがありますが、基盤の下にも、多数調整された箇所が存在します。分解の際、これらのパーツを触らないといけなくなった場合、元通りに調整するのに、相当の苦労が待ち受けます。できることなら、触りたくないところです。

 そして、問題のモーターを取外します。過去分解したレンズのAFモーターは、殆どがギアードモーター(Canon製や新しいレンズはUSMやSTMモーターが搭載されていますが)なのだけれど、このモーターは、そのようには見えませんでした。(これが、大きな判断ミスとなり、最後まで苦しむことになるのです)さっきまで、テンポ良くきていたのに。なんだか、嫌な予感。

 上の写真のように、通常は、このようなギアードモーターが、レンズ内に配されるのですが。

 これが(上の写真)、取外したモーター。ギアードモーターのようには見えません。全然見た目が違うでしょう?(レンズに使用できるモーターの特性を考えれば、ギアードモーターでない、はずがないことは、冷静な時だったら、簡単に気づくことができるのに。)

 リード線に電流を流すと、モーターはちゃんと回転しました。(ここで、モーターのトルクが著しく低下していることに気づかなかったことが、2つ目の大きなミスとなるのです。ギアードモーターであることに気づくチャンスを2回も見逃したのです。調子が悪いときってこんなもんです。って、さっきまで絶好調だったくせに)

 故障の原因が、見当していたものとは、違っていることに驚愕し、うろたえるオタクなのでした。困り果て、この日は、これで作業終了。その後も、修理方針(どこを、どうすればいいのか全く分からず)が立たず、長く放置の時間が続くのでした。

 それでも、後日なんとか、気を取り直し、作業再開です。どんどん分解を進め、最終的には完全分解してしまいました。しかし、原因の特定には至らず、敗北感を味わいながら、元通り組み立てることに。(ジャンク品として、販売することを決意してのことです。)だけど、最後の最後に、その原因に気づくことになるのです。自身の執念深さには、我ながら恐ろしくなります!(笑)。さて、どのような原因だったのか、次回をお楽しみに!第2回は、復活に向けた修理の記録をお届けいたします。

第2回 AF AUTO CHINON 50mm F1.7「AF モーター 修理編」はこちら

第3回 AF AUTO CHINON 50mm F1.7 「テスト撮影」編 はこちら

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AF RIKENON 50mm F2 改造記事はこちら

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