


ホテルの部屋に置くために、作動音がとても静かな冷蔵庫です!実際に店舗で通電テスト中!新品定価6万円以上のお品です!
シグマ ミラーレンズ 600mm f8 CanonFDマウント が入荷しました。光学系ミラーに汚れが有りますが、躯体は目立つキズなど無く、きれいです。
現在、店頭で販売している長期在庫の価格見直しを実施しました!この機会に是非お買い求めくださいませ。大幅値下げを敢行しています!
満Qでは、ご不要になった様々なものの買取を行っております。出張買取、遺品整理、不要品処分など、何なりとお申し付け下さい。法的に行えない作業では、関係機関と連携し、お客さまの利便性向上に努めます。不要とする方から、必要とされる方への橋渡し。我々満Qの使命です!従業員一同皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げております。
営業時間 10:00~21:00 買取 10:00~19:00 TEL 088-882-3907
〒781-8121 高知県高知市葛島2丁目3番51
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シグマ AF APO 500mm f4.5 Canon EFマウント用 が入荷しました!商品状態は良好で、動作確認済みです。
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アクティブカメラ Go Pro HER07 が入荷致しました。
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パナソニック ブルーレイレコーダー DMR-2X302 2022年製 未開封品 が入荷致しました。
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皆さんこんにちは。本日は、珍しいフィルムカメラが入荷しましたので、ご案内させていただきます。
このカメラ、1980年代初頭に、リコー社から発売されたカメラで、付属するレンズは、世界初の1眼レフカメラ用単焦点AFレンズなのです。このレンズと、同社のカメラをセットにして、当時「スクープアイ」と称し、大々的に販売されたカメラのようです。しかし、MF全盛期にあって、巷では、「ピントは手動で合わせた方が早いや」って感じで、受け入れられなかったみたいです。お陰で、生産数は少なく、現在でも、正常に稼働する個体は中古市場になかなか、出てきません。レアなレンズということになります。
今回のセット内容は、カメラ本体(XR-1000S)、レンズ(AF RIKENON 50mm f2)、ワインダー、ストロボ、純正ストラップと、取説の、フル装備品になります。
各機器の状態は、経年を考慮しても、かなり綺麗な部類に入ります。しかも、全機能、正常に作動しています。さすがにモルトの交換は必要でしたが、貴重なカメラでしたので、販売前に実写テストを、実施しています。
フィルムはDPN センチュリア400(2009年に期限が切れたフィルム)を使用しています。
期限切れフィルムにて、カラーバランスは狂っていますが、しっかりと、写っていることから、機器の精度も問題ないと判断しました。様々なシャッター速度でテストし、ストロボ使用でも適正露出で写せています。
動作確認まで取れている同カメラは、中古市場でも、見ないものです。デジカメ全盛期のこの頃ですが、デジカメでは表現できないフィルム特有の味わいは、今だからこそですが、新鮮ですよ。取説も付属しているため、フィルムカメラは初めてだという方でも、安心してご使用いただけます。興味を持たれた方は、ぜひ当店へお越し下さい。実際に、触っていただくことも可能です。貴重なカメラなので、ネットでも同時に販売しております。お急ぎ下さい。従業員一同皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げております。
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皆さんこんにちは。本日は、過去のレンズ整備・備忘録記事の詳細が知りたいとの声をお客様から多数頂いたので、記録していた写真を拾い集め、記憶のかぎりを明記しようと思います。リサイクルショップ店員である、私ことカメラオタクによる、オタクのために配信するかなりオタッキーな内容にて、興味の有る方のみお付き合い下さい。それでは、第2回「canon NEW FD 35-70mm f4 AF」分解整備詳細編を始めます。よろしくお願いいたします。
ジャンク品として当店に入荷した、このレンズの詳細に関しては、過去記事を御覧ください。本日は、整備の際に注意しないといけない内容、各種調整の方法を詳しくご説明していきますね。(分解工程は、ネット上に多数アップされていますので、そちらを参照して下さい。)
まずは、触ってはいけない箇所をご紹介致します。
レンズ先端部にある、白いカニ目のあるリング。外してしまうと上の写真のように、部品がバラバラと落ちてきます。復旧にはどえらい時間を要しました。触る必要のない箇所です。スルーしましょう。
続いて、電池室の底部分。電池BOXの出し入れ時の衝撃で、躯体プラスチック部分の接着箇所(写真赤丸部分)が破損している個体が多いのですが、分解ついでにエポキシ系接着剤で、ガチガチに固定しておきます。
AFユニットを取り外したレンズ躯体内部。3種類のネジが見えています。それぞれ、前玉レンズユニット③と中玉レンズユニット②を支持しているネジ、ズーム機能を支持しているネジ①です。よく観察すると、そのネジの周りに本来ならある樹脂スペーサーが、経年で崩壊して、グリスと混ざり、粘土状のゴミとなり、溝の端に堆積しています。
このコロの周りにあったはずの、樹脂スペーサーがなくなっていると、ネジにより支持されている各レンズユニットが、躯体の中でぐらつきます。そのため、ピント精度が著しく低下してしまうのです。
ネジは3種類とも、大きさが異なるため、それぞれに合ったスペーサーを、他のレンズから流用したり、工業製品の中から、サイズの近いものを選び、調整加工したりと、とにかく、なんとかして、確保します。サイズはシビアで、わずかでも、溝とネジの間に隙間ができると、ピント精度は低下します。
次は中玉レンズユニット。赤丸のネジ3箇所(1箇所は写真には写っていない)で、固定されていて、そのネジの締め具合で、位置調整されています。中玉レンズユニット、後玉レンズユニットは、ガラスにカビなどがなければ、わざわざ分解する必要はありません。少々のカビならば、触りたくない箇所になります。
取り外した中玉レンズユニット。裏側には、リングバネがありバネ圧で位置を調整する構造になっています。一回分解してしまうと、必ず調整が必要であることが分かります。それでは、中玉レンズユニットの位置調整方法を。ひとまず、中玉以降のレンズの清掃が終了すれば、ユニットを元通り、3本のネジで躯体に固定しておきます。その際、ネジは3本とも最後までねじ込んでおきます。締め付けておきます。
写真のように、前玉レンズユニットも元通り躯体に戻し、カメラにマウントします。ライブビューで遠景を見ながら、ピントリングを回し、ピントが合う箇所があるかどうかを、確認します。中玉レンズユニットの位置が所定の場所でなければ、どこにもピントが合わないはずです。中玉レンズユニットのネジの締め具合を徐々に緩めながら、何回か同じ作業を繰り返し、ピントの合う箇所を探り当てます。これで、中玉レンズユニットの位置調整は完了です。確か、それほど難しい作業ではなかったはずです。
次は、最難関のズーム機構の調整です。このレンズ、バリフォーカルレンズではなく、ズームレンズです。つまり、例えば焦点距離70mmでピントを合わせたあと、焦点距離を35mmにしても、ピントは合ったままになるレンズなのです。この、ズームピントの調整方法は、実は解明できていません。(いい加減な内容で、申し訳ありません)
しかし!調整箇所はわかっています。先に掲示したレンズ躯体内部の写真にあるネジ①をよく観察して下さい。一番大きなネジで、ネジの周りにある金色の円盤にカニ目があります。ですが、ネジはその円盤の中心ではなく、片方にズレていますね。その円盤を回転させることにより、調整する構造になっています。
樹脂スペーサーを予めセットした状態で、中玉レンズユニットの位置調整のときのように、前玉レンズユニットを組戻し、カメラにマウントして、遠景にピントをあわせます。ネジは両方とも、緩めておき、ズームリングを回しながら、両方の円盤の位置をいろいろと回転させ、ズームしても、ピントがズレないポイントを探っていきます。とにかく、私の場合は、いじくりまくり、偶然的に調整ができました。何を、どうすれば上手くいくのかは、結局分からずですが、調整箇所はココで間違いありません。皆さんも、根気よく挑戦してみて下さい。(笑)
そして最終工程、フランジバッグの調整方法です。AFユニット、前玉レンズユニットを組戻し、赤丸位置にあるネジ3本をゆるく締めておきます。AF機構で、遠景にピントを合わせ、その後、ライブビューで画面を見ながら、前玉レンズユニットをゆっくりと回し、ピントを合わせます。(機械のAFと、レンズのピント位置を合致する工程)ピントが合った場所で、3本のネジを本締めして、作業完了です。このフランジバッグ調整は、マウントアダプターごとに調整が必要です。つまり、マウントアダプターの精度が個々で狂っているからです。
整備が完了した2本のレンズの内、1本はFDマウントからEFマウントに改造し、海外製の第6世代たんぽぽチップを、装着してあります。チップ内のデータも書き換え、35mm f4レンズとして、イグジフデータも入手できます。もはやFDレンズではなく、EFレンズと言えるほどの仕上がりがお気に入りのレンズです!マウントアダプターを使用しなくても良いため、レンズ本来の映りを楽しむことができるようになりました。(FD-EFマウントアダプターには、補正レンズが組み込まれており、画角も解像度も変化してしまいます)
最後に、レンズチャートによるテスト画像をご覧ください。テスト機はEOS5D2で三脚使用、自然光、セルタイマー撮影。ISO 100 ピクチャースタイルは風景、ホワイトバランスはオート。撮影距離 1m AFで合焦させました。
開放値では、映りが甘いですが文句はありません。優秀です。AF速度や作動音、精度は、現在の技術には、到底及びませんがAF時代黎明期に登場した文化遺産的なこのレンズ。現在でも、正常に動作することの意味は決して小さくないと判断しています。
以上が整備記録の全てです。いかがでしたでしょうか。調整方法さえ、解明できていたら、決して難しい作業ではありません。ネット上には、分解フローがアップされていますが、それを真似して分解したならば、組戻し時の各種調整方法が分からず、おそらく使えないレンズになっていることでしょう。この記事が、そんなレンズたちを再び、復活させるための参考になれば、嬉しいです。
整備が終了してから、かなりの時間が経過しており、記憶に間違いがあるかもしれません。今回の記事は参考程度にとどめておいて下さい。なお、改造に使用したマウントは海外から個人輸入したものですが、すでに販売は終了しているようです。たんぽぽチップは代を重ね、現在、アマゾンやアリババなどで、第9世代が販売されていました。(第6世代以降のたんぽぽチップは、レンズの焦点距離情報と、開放F値を任意の数値に変更することができますが、変更方法に関しては、いずれ公開します。それ以前のチップは焦点距離 50mm f1.4 固定になっているはずです。)
最後に、お約束事項。改造・分解には、故障や怪我など、それ相応のリスクが伴います。このブログを参考に同じようなことをされたことにより発生する、トラブルや障害には、当方は一切関与いたしません。自己責任の範囲で、お楽しみください。
過去関連記事
・AF AUTO CHINON 50mm F1.7 記事はこちら
・RICOH AF RIKENON 50mm F2 記事はこちら
・COSINA AF ZOOM 28-70mm 記事はこちら
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皆さんこんにちは!
大量にフィルムカメラが入荷しました!いずれも、動作未確認のジャンク扱いのカメラセットです!限定1セット26台入り!お値段なんと!税込み13,200円。
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CHINON INFRAFOCUS 35F-MA
皆さん、こんにちは。本日は整備が完了した、希少なフィルムコンパクトAFカメラでの試写結果を発表させていただきます。
リサイクルショップ店員である、私ことカメラオタクによる、オタクのために配信するかなりオタッキーな内容にて、興味の有る方のみお付き合い下さい。それでは、第2回「CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 試写結果報告」編を始めます。よろしくお願いいたします。
御覧ください。このひどい解像度を!ぱっと見、まともに写っているように見えますが、どこにも、ピントが合っていません。四隅も流れています。(涙)やはり!レンズの向きが逆さまのようですね。
ち~ん!はい、やり直し!再分解整備の始まりです。トホホ・・・・ここまで、フィルム代、現像代、画像データ化台、合わせて3,500円也!全てパー。(悲)
再整備を終わらせ、気を取り直し、後日、再度試写実行!経費のことを考え、フィルム代金をケチり、店にある期限切れフィルム(商品)を使用することに!使用期限は1997年9月。実に25年も経過したフィルムです。一抹の不安を覚えたものの、テスト撮影敢行です!
ちょっと脱線します。昨今のフィルム写真活動は、お金がかかる趣味となりましたね。フィルムも一定程度の需要はあるものの、使用人口の大幅な減少に伴い、製造本数も減少し、価格が高騰しています。現在、フィルム代は全盛期の2倍を超えています。期限切れフィルムでも、ちゃんと写せるという知識は持ち合わせていたものですから、店舗でも販売はしておりました。しかし!使用方法に一工夫が必要であることは、全く知りませんでした。とにかく、何も考えずに、そのまま期限切れフィルムで撮影した試写結果をご覧ください。
レンズの向きが上手くいったかどうかの確認すらできません。完全に露光不足。ほとんどのカットは、真っ暗で、この2カットだけ、かろうじて写ってたって感じ。一瞬、再分解の際に、カメラ内の露出計を壊してしまったのかと思いました。カメラのシャッター速度が、明るさに応じ変化していることを確認したので、カメラの故障ではなさそうです。やはり、フィルムのせいか!と、がっかり!。安物買いの銭失いとは、まさにこのことだな。なんて後悔しながら、店舗のフィルムの廃棄のことを考えていました。
念のため、期限切れフィルムについてググってみると、期限切れフィルムの使用には、コツが必要であるとのこと。そのコツとは、露出補正!経年に伴い、公証ISO感度が低下するんだそうだ。期限切れ10年で+1補正必要。そうだったのか!なので、あんな真っ暗な写真になってしまったんだな。25年も経過していたということは、本来なら+2.5で撮影しないといけないことになる。うん~納得!これはこれで、いい勉強になりました!
今回は、その知識を活かし、3度目の試写です!御覧ください。
いかがでしょうか?使用期限 2014年 9月 (ISO 800) のフィルムで、粒状感は目に付きますが、解像度もバッチリで、発色もよく、いい感じに写っています。この CHINONEX 38mm f2.8 レンズですが、優秀ですね。前所有者様が、写りは抜群とおっしゃっていらしたことを思い出しました。納得!
やっとの事で、素人整備の結果を確認できました(フィルムカメラは、確認までに、かなりの時間が掛かるにも関わらず、無駄な回り道を幾度も繰り返したため)。整備は概ね成功かなぁ、試写結果もまずまず良好と言っても許されるでしょう。休日が4日も潰れてしまい、正直、採算は取れませんが、整備品を所有される次の所有者様に喜んでいただければ、本望です!末永く大切にされることを切望致します。
それでは、店頭で販売を開始致します。買取価格に、整備費用、試写費用(もちろん1回分だけ)を加算させていただきますね。国内ではめったに流通しない希少なカメラであること、ちゃんと写ること、また写りがいいことを考えると、興味のあるかたは、買いでしょう。ヤフオク、メルカリで、過去5年の取引履歴を見ても整備済モデルは、出てきません。それどころか、動作未確認のジャンク扱いですら、年2回も取引されていません。本物のレアモノです!付属品は、専用レンズキャップと専用カメラケースとストラップです!それでは、ご検討をお願いいたします。
以上、カメラオタクによるフィルムカメラ整備レポートでした。ここまで、お読みいただいまして誠にありがとうございます。最後に、お約束事項。カメラ分解には、故障や怪我など、それ相応のリスクが伴います。このブログを参考に同じようなことをされたことにより発生する、トラブルや障害には、当方は一切関与いたしません。自己責任の範囲で、お楽しみください。
・chinon 35F-MA INFRAFOCUS 整備記録記事はこちら
最後まで、お読み頂きまして誠にありがとうございます。満Qでは従業員一同、皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げております。
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CHINON INFRAFOCUS 35F-MA
皆さん、こんにちは。本日は希少なフィルムコンパクトAFカメラの整備記録をお届けいたします。
このモデル、チノン社製で、主に海外に輸出されていたようで、国内での中古の流通はほとんど無く、かの有名なアメリカのアーティスト、アンディ・ウォーホルが、愛用していたカメラいうことで、人気の高いカメラなのだそうです。不具合箇所のある機体でしたが、ネット情報では、なかなかいい写りとのことだったので、どんな写りをするのか、興味が湧き、整備することに。上手く整備できれば、実写テストまで実施した後、店頭で販売させていただく予定です。フィルムカメラファンの皆様、乞うご期待あれ!
リサイクルショップ店員である、私ことカメラオタクによる、オタクのために配信するかなりオタッキーな内容にて、興味の有る方のみお付き合い下さい。それでは、第1回「CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 整備記録」編を始めます。よろしくお願いいたします。
このカメラ、若い女性のお客様によって持ち込まれたのですが、その際、このカメラの希少性や不具合症状を事細かく、そして熱く説明していただきました。あたかも、私に、このカメラに興味を持たせようとされているかのごとく。ものすごくカメラに詳しいお客様でした。この展開、なんだか、以前にも同じようなことがあったけど。一瞬、整備するのやめようかな、なんて考えました。その理由は、過去記事⇒「AF AUTO CHINON 50mm F1.7 珍品レンズ入荷!」を最後まで、お読みいただけると、わかります。
実際に認めた不具合は、レンズ内部、ファインダー内に強いくもりが発生しており、ファインダー内の測距インジケーターが故障。なかなか、手強そうな症状です。それでは、分解を開始します。
まずは、外装を外すことに。見えるネジと(1箇所隠しネジがあり、手間取りました)ラバーシートを慎重に外し、トップカバーと前面パネルを外すと、レンズとファインダーにアクセスできるようになりました。まずは、測距インジケーターの不具合原因を探ります。インジケーターに繋がるパーツを1つ1つたどると、途中でどこにも繋がっていないことが判明。近くにあるパーツとの絡みを探った結果、カムに直結したアームから外れていました。引っ掛け直すと、あっさり、復活。
続いてファインダー部分の観察。見えている配線を全て外さないと内部にはアクセスでできないようで、仕方なく外すも、複雑に走る配線とフレキに苦戦。フレキに少しでも亀裂が入ると、そこで、ゲームオーバー。安全パイを取って、ハンダ作業は最小限に留め、わずかに開いた隙間から、なんとかメンテしました。ヨゴレが多少残りましたが、視界には全く影響のないレベルには仕上がっています。
そして、作業はレンズの清掃に。レンズの後には、しぼり幕を兼ねたシャッター幕が閉じていて、正面から内を覗いても、くもりがあることには、気付かないことが多いのですが、強烈なライトで覗き込むと、それは見えます。実際、あれだけカメラに詳しい前所有者様でも、くもりに気づいていらっしゃいませんでした。多分。
それでは、前方から攻めます。見える3本のネジを外すとレンズにアクセスできます。レンズ脇にある2本のネジはフランジバッグを調整するためのネジで、そこを触ると、ゲームオーバー。「触るな危険!」箇所です!
構造はいたって簡単なもので、レンズは全部で4枚でした。3群4枚のテッサータイプのレンズで、3枚目と4枚目は貼り合わせてあり、80年代に発売されたコンパクトカメラの多くがこの、タイプのレンズを搭載しています。で、問題のくもりは、厄介なことに、この貼り合わせ部分に発生していたのです。そう、バルサム切れという現象です!(悪)
張り合わせの際、使用した接着剤(バルサム)の劣化に伴い、くもる現象です。一旦、この貼り合わせを剥がし、新しく接着しないといけないのですが、この貼り合わせを剥がすのが大変なのです!剥がす方法は、いろいろと開発されているのですが、今回は一般的な煮沸法を実践することに。お鍋に水とレンズを入れ、グツグツと煮込み、頃合いを見て、取り出し、指で分離するのです。何度か繰り返し、なんとか無事剥がれました。(ほっ)
分離清掃した2枚のレンズを、今度は張り合わせます。使用した接着剤は、ダイソーで入手した、レジン液です。透明度が高く光の屈折がいいため、多くの方が使用されています。最近のレジン液は、経年による黄変も少なく、扱いも簡単なため、作業にはうってつけのアイテムです。ですが、作業精度には注意が必要です。
やっぱり、今回も、やらかしてしまいました(汗)。
この手のレンズは、組立工程での偏芯のリスクを低減するために、全てのレンズエレメントが接触するようになっている上に、きっちりとはまり込むように設計された金属筒に収まっています。つまり、貼り合わせ部分が少しでもずれていたら、レンズが収まらないのです。そう、また貼り合わせ部分の分離作業に逆戻りなのです(泣)。2回失敗し、3回目にやっと収まりました。収まりさえすれば、片ボケすることもなく、上手くいきます。しかし!3回目の作業時に、なんとあろうことか、貼り合わせレンズを床に落としてしまい、どっちが対物側かマウント側かが分からなくなってしまいました。こうなったら、一か八か。確率は50%です。とにかく所定の場所に、レンズをセットし、作業を完了しました。
今回の整備作業における最大の難関作業をクリアし、残るは、モルトの交換のみ、ここまで、5時間(内、バルサム修理に半分の時間を費やしています!)の作業です。最終組立作業後、各部動作確認しましたが、問題無いようです。今回も、時間こそかかりましたが、整備は順調に進み、無事完了。次の休日にテスト撮影してみます。しかし!この先、とんでもない事態が待ち受けているのでした。どのようなパプニングかは、次回をお楽しみに!
・CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 試写結果記事はこちら
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