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デジタルカメラ 家電 新入荷

ジャンクカメラ大量に入荷しました!高知市リサイクルショップ お宝市場満Q葛島店

 皆さんこんにちは!

 大量にフィルムカメラが入荷しました!いずれも、動作未確認のジャンク扱いのカメラセットです!限定1セット26台入り!お値段なんと!税込み13,200円。

 従業員一同皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げております。

営業時間 10:00~21:00   買取 10:00~19:00                              TEL 088-882-3907 

〒781-8121 高知県高知市葛島2丁目3番51           

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商品情報 新入荷 釣具 釣具用品全般/ルアー/クーラーBOX

 釣用ゴムボート入荷!    高知市リサイクルショップ満Q葛島店

 釣用ゴムボートが入荷しました!少々古いですが、アキレス社製の頑丈なゴムボートです!前所有者様は、船外機とともに使用されていたそうです。

 なかなか入荷しないので、気になる方は、現物をご確認ください。空気を入れて、すでに1週間経過していますが、空気漏れはしていないみたいです!

 従業員一同皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げております。

営業時間 10:00~21:00   買取 10:00~19:00                              TEL 088-882-3907 

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デジタルカメラ 業界裏情報

CHINON 35F-MA /INFRAFOCUS試写結果 高知市 リサイクルショップ お宝市場満Q 葛島店

CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 

 皆さん、こんにちは。本日は整備が完了した、希少なフィルムコンパクトAFカメラでの試写結果を発表させていただきます。

 リサイクルショップ店員である、私ことカメラオタクによる、オタクのために配信するかなりオタッキーな内容にて、興味の有る方のみお付き合い下さい。それでは、第2回「CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 試写結果報告」編を始めます。よろしくお願いいたします。

一瞬、問題ないように見えます。が・・・・・

 

四隅が流れています。

 御覧ください。このひどい解像度を!ぱっと見、まともに写っているように見えますが、どこにも、ピントが合っていません。四隅も流れています。(涙)やはり!レンズの向きが逆さまのようですね。

解像度不足です。

 ち~ん!はい、やり直し!再分解整備の始まりです。トホホ・・・・ここまで、フィルム代、現像代、画像データ化台、合わせて3,500円也!全てパー。(悲)

 再整備を終わらせ、気を取り直し、後日、再度試写実行!経費のことを考え、フィルム代金をケチり、店にある期限切れフィルム(商品)を使用することに!使用期限は1997年9月。実に25年も経過したフィルムです。一抹の不安を覚えたものの、テスト撮影敢行です!

期限切れフィルム コニカLV100

 ちょっと脱線します。昨今のフィルム写真活動は、お金がかかる趣味となりましたね。フィルムも一定程度の需要はあるものの、使用人口の大幅な減少に伴い、製造本数も減少し、価格が高騰しています。現在、フィルム代は全盛期の2倍を超えています。期限切れフィルムでも、ちゃんと写せるという知識は持ち合わせていたものですから、店舗でも販売はしておりました。しかし!使用方法に一工夫が必要であることは、全く知りませんでした。とにかく、何も考えずに、そのまま期限切れフィルムで撮影した試写結果をご覧ください。

露光不足。
何が写っているのかするわからない。

 レンズの向きが上手くいったかどうかの確認すらできません。完全に露光不足。ほとんどのカットは、真っ暗で、この2カットだけ、かろうじて写ってたって感じ。一瞬、再分解の際に、カメラ内の露出計を壊してしまったのかと思いました。カメラのシャッター速度が、明るさに応じ変化していることを確認したので、カメラの故障ではなさそうです。やはり、フィルムのせいか!と、がっかり!。安物買いの銭失いとは、まさにこのことだな。なんて後悔しながら、店舗のフィルムの廃棄のことを考えていました。

 念のため、期限切れフィルムについてググってみると、期限切れフィルムの使用には、コツが必要であるとのこと。そのコツとは、露出補正!経年に伴い、公証ISO感度が低下するんだそうだ。期限切れ10年で+1補正必要。そうだったのか!なので、あんな真っ暗な写真になってしまったんだな。25年も経過していたということは、本来なら+2.5で撮影しないといけないことになる。うん~納得!これはこれで、いい勉強になりました!

 今回は、その知識を活かし、3度目の試写です!御覧ください。

近景作例。コントラスト、解像度文句なし!
中景作例。発色もいい感じです。
遠景作例。問題なし!
歪曲は非常に少ないです。いいレンズです!

 いかがでしょうか?使用期限 2014年 9月 (ISO 800) のフィルムで、粒状感は目に付きますが、解像度もバッチリで、発色もよく、いい感じに写っています。この CHINONEX 38mm f2.8 レンズですが、優秀ですね。前所有者様が、写りは抜群とおっしゃっていらしたことを思い出しました。納得!

 やっとの事で、素人整備の結果を確認できました(フィルムカメラは、確認までに、かなりの時間が掛かるにも関わらず、無駄な回り道を幾度も繰り返したため)。整備は概ね成功かなぁ、試写結果もまずまず良好と言っても許されるでしょう。休日が4日も潰れてしまい、正直、採算は取れませんが、整備品を所有される次の所有者様に喜んでいただければ、本望です!末永く大切にされることを切望致します。

 それでは、店頭で販売を開始致します。買取価格に、整備費用、試写費用(もちろん1回分だけ)を加算させていただきますね。国内ではめったに流通しない希少なカメラであること、ちゃんと写ること、また写りがいいことを考えると、興味のあるかたは、買いでしょう。ヤフオク、メルカリで、過去5年の取引履歴を見ても整備済モデルは、出てきません。それどころか、動作未確認のジャンク扱いですら、年2回も取引されていません。本物のレアモノです!付属品は、専用レンズキャップと専用カメラケースとストラップです!それでは、ご検討をお願いいたします。

以上、カメラオタクによるフィルムカメラ整備レポートでした。ここまで、お読みいただいまして誠にありがとうございます。最後に、お約束事項。カメラ分解には、故障や怪我など、それ相応のリスクが伴います。このブログを参考に同じようなことをされたことにより発生する、トラブルや障害には、当方は一切関与いたしません。自己責任の範囲で、お楽しみください。

chinon 35F-MA INFRAFOCUS 整備記録記事はこちら

 最後まで、お読み頂きまして誠にありがとうございます。満Qでは従業員一同、皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げております。

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CHINON 35F-MA /INFRAFOCUS整備記録 高知市 リサイクルショップ お宝市場満Q 葛島店

CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 

 皆さん、こんにちは。本日は希少なフィルムコンパクトAFカメラの整備記録をお届けいたします。

 このモデル、チノン社製で、主に海外に輸出されていたようで、国内での中古の流通はほとんど無く、かの有名なアメリカのアーティスト、アンディ・ウォーホルが、愛用していたカメラいうことで、人気の高いカメラなのだそうです。不具合箇所のある機体でしたが、ネット情報では、なかなかいい写りとのことだったので、どんな写りをするのか、興味が湧き、整備することに。上手く整備できれば、実写テストまで実施した後、店頭で販売させていただく予定です。フィルムカメラファンの皆様、乞うご期待あれ!

 リサイクルショップ店員である、私ことカメラオタクによる、オタクのために配信するかなりオタッキーな内容にて、興味の有る方のみお付き合い下さい。それでは、第1回「CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 整備記録」編を始めます。よろしくお願いいたします。

 このカメラ、若い女性のお客様によって持ち込まれたのですが、その際、このカメラの希少性や不具合症状を事細かく、そして熱く説明していただきました。あたかも、私に、このカメラに興味を持たせようとされているかのごとく。ものすごくカメラに詳しいお客様でした。この展開、なんだか、以前にも同じようなことがあったけど。一瞬、整備するのやめようかな、なんて考えました。その理由は、過去記事⇒「AF AUTO CHINON 50mm F1.7 珍品レンズ入荷!」を最後まで、お読みいただけると、わかります。  

 実際に認めた不具合は、レンズ内部、ファインダー内に強いくもりが発生しており、ファインダー内の測距インジケーターが故障。なかなか、手強そうな症状です。それでは、分解を開始します。

外装には所々にツメがあるので、取り扱いは慎重に。
ネジは各所で長さが違うため、記録しながら整理しておきます 

 まずは、外装を外すことに。見えるネジと(1箇所隠しネジがあり、手間取りました)ラバーシートを慎重に外し、トップカバーと前面パネルを外すと、レンズとファインダーにアクセスできるようになりました。まずは、測距インジケーターの不具合原因を探ります。インジケーターに繋がるパーツを1つ1つたどると、途中でどこにも繋がっていないことが判明。近くにあるパーツとの絡みを探った結果、カムに直結したアームから外れていました。引っ掛け直すと、あっさり、復活。

写真中央の赤丸内がアームを引っ掛けた後

 続いてファインダー部分の観察。見えている配線を全て外さないと内部にはアクセスでできないようで、仕方なく外すも、複雑に走る配線とフレキに苦戦。フレキに少しでも亀裂が入ると、そこで、ゲームオーバー。安全パイを取って、ハンダ作業は最小限に留め、わずかに開いた隙間から、なんとかメンテしました。ヨゴレが多少残りましたが、視界には全く影響のないレベルには仕上がっています。

ファインダー部分真上にある配線とフレキを避けながら蓋を外し内部をクリーニング

 そして、作業はレンズの清掃に。レンズの後には、しぼり幕を兼ねたシャッター幕が閉じていて、正面から内を覗いても、くもりがあることには、気付かないことが多いのですが、強烈なライトで覗き込むと、それは見えます。実際、あれだけカメラに詳しい前所有者様でも、くもりに気づいていらっしゃいませんでした。多分。

レンズ周りはシンプルです。レンズはくもっているようには見えないのだけれど・・・・

 それでは、前方から攻めます。見える3本のネジを外すとレンズにアクセスできます。レンズ脇にある2本のネジはフランジバッグを調整するためのネジで、そこを触ると、ゲームオーバー。「触るな危険!」箇所です!

テッサーレンズ構成図

 構造はいたって簡単なもので、レンズは全部で4枚でした。3群4枚のテッサータイプのレンズで、3枚目と4枚目は貼り合わせてあり、80年代に発売されたコンパクトカメラの多くがこの、タイプのレンズを搭載しています。で、問題のくもりは、厄介なことに、この貼り合わせ部分に発生していたのです。そう、バルサム切れという現象です!(悪)

貼り合わせ部分のくもりは強力なライトのもとで、はっきりと確認できます。

 張り合わせの際、使用した接着剤(バルサム)の劣化に伴い、くもる現象です。一旦、この貼り合わせを剥がし、新しく接着しないといけないのですが、この貼り合わせを剥がすのが大変なのです!剥がす方法は、いろいろと開発されているのですが、今回は一般的な煮沸法を実践することに。お鍋に水とレンズを入れ、グツグツと煮込み、頃合いを見て、取り出し、指で分離するのです。何度か繰り返し、なんとか無事剥がれました。(ほっ)

右から1枚目、2枚目、スペーサー、3枚目と4枚目が張り合わせレンズで、分離しています

 分離清掃した2枚のレンズを、今度は張り合わせます。使用した接着剤は、ダイソーで入手した、レジン液です。透明度が高く光の屈折がいいため、多くの方が使用されています。最近のレジン液は、経年による黄変も少なく、扱いも簡単なため、作業にはうってつけのアイテムです。ですが、作業精度には注意が必要です。

作業後、くもりは除去できました。すっきりクリアです。

 やっぱり、今回も、やらかしてしまいました(汗)。

レンズエレメントの相関配置図

 この手のレンズは、組立工程での偏芯のリスクを低減するために、全てのレンズエレメントが接触するようになっている上に、きっちりとはまり込むように設計された金属筒に収まっています。つまり、貼り合わせ部分が少しでもずれていたら、レンズが収まらないのです。そう、また貼り合わせ部分の分離作業に逆戻りなのです(泣)。2回失敗し、3回目にやっと収まりました。収まりさえすれば、片ボケすることもなく、上手くいきます。しかし!3回目の作業時に、なんとあろうことか、貼り合わせレンズを床に落としてしまい、どっちが対物側かマウント側かが分からなくなってしまいました。こうなったら、一か八か。確率は50%です。とにかく所定の場所に、レンズをセットし、作業を完了しました。

 今回の整備作業における最大の難関作業をクリアし、残るは、モルトの交換のみ、ここまで、5時間(内、バルサム修理に半分の時間を費やしています!)の作業です。最終組立作業後、各部動作確認しましたが、問題無いようです。今回も、時間こそかかりましたが、整備は順調に進み、無事完了。次の休日にテスト撮影してみます。しかし!この先、とんでもない事態が待ち受けているのでした。どのようなパプニングかは、次回をお楽しみに!

CHINON INFRAFOCUS 35F-MA 試写結果記事はこちら

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Canon ⅡD レンジファインダーカメラ試写結果       高知市リサイクルショップ 満Q 葛島店

軍艦部にはフォクトレンダーの露出計が乗っています。

 お陰様で完売いたしました!

 皆さんこんにちは。本日は、整備が完了したレンジファインダーカメラによるフィルム実写テストの結果報告をさせていただきます。この後、このカメラは店頭にて販売を開始致します。価格は店頭でお確かめくださいませ。

 リサイクルショップ店員である、私ことカメラオタクによる、オタクのために配信するかなりオタッキーな記事にて、興味の有る方のみお付き合い下さい。それでは、第2回「Canon ⅡDによるフィルム実写テスト結果」報告編を始めます。よろしくお願いいたします。

 その前に。このカメラは1952年(昭和27年)に製造されたもので、当時の価格はレンズ付きで 56,000円です。国家公務員の初任給が8,700円の時代なので、現在の価格に換算すると、140万円程度に相当します。ご年配の方から、カメラは財産だったと聞くことがあるけれど、全くその通りだと思います。

 このカメラは前所有者様に大切にされてきたカメラです。どのような経緯を辿ってきたのかなど、想像も付きませんが、時代時代で、大切な時間を写し撮ってきたに違いありません。そんなカメラに敬意を示し、丁寧に取り扱ってきました。それでは、テスト画像を見ていきましょう。

 使用したフィルムは、フジカラー100です。

 このフィルム、ネットショッピングで購入したのですが、なんと北海道斜里町、そう知床半島の付け根にある店舗から、はるばる南国高知まで送られて来たのもです。あんな遠方からと、びっくりしたので、ご紹介させて頂く次第です。

 お待たせいたしました。それでは、試写結果を。

とある神社境内内にある茶屋の番傘。 f1.8
奉納絵馬 f1.8
郵便バイク f5.6

 いかがでしょうか。一応、写ってはいます。(ファインダー画角が不正確な上、パララックスも影響し、構図にはズレがあります。使いこなしには、少々慣れが必要なようです)70年も前のクラシックカメラが、素人整備のもと、フィルムにちゃんと画像を結んでいます。フィルム自体の実力も関与しているとは言え、発色・解像感もよく、綺麗に写っていて、びっくりの結果です。

 残念なのは、左右にある、この光の玉。これは、フィルムが感光しているからなのです。シャッター幕(布幕に)は、よれこそありましたが、きれいに見えていたのに。経年劣化で、ごく小さな穴が開いているのです(涙)。見ようによっては表現方法と、捉えることができるかも!?解像度やカラーバランスが良いだけに残念です。

 試写結果より、カメラとして絶対に許容できない不具合箇所がありましたが、露出は適正であることから、露出計及び、カメラのシャッター速度の精度が確認できました。シャッター幕に関しては、修理しようかどうか迷いましたが、今回はこのまま、ジャンク品として販売することにしました。シャッター幕以外は、現在のところ問題はなさそうです。このまま使用されるもよし、修理に出されてもいいと思います。ご活用くださませ。

 以上、カメラオタクによるオールドカメラ整備(未完成ですが)レポートでした。ここまで、お読みいただいまして誠にありがとうございます。最後に、お約束事項。カメラ分解には、故障や怪我など、それ相応のリスクが伴います。このブログを参考に同じようなことをされたことにより発生する、トラブルや障害には、当方は一切関与いたしません。自己責任の範囲で、お楽しみください。

・canon ⅡD 整備記録記事はこちら

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Canon ⅡD レンジファインダーカメラ入荷       高知市リサイクルショップ 満Q 葛島店

 皆さんこんにちは。本日は、70年前に製造販売されたレンジファインダーカメラが入荷致しましたので、ご案内させていただきます。

 CANON ⅡD serenar 50mm f1.8

 雑貨品などのお見積もり依頼品の中に紛れていました!お客さまに確認させていただくと、お父様が生前大切にされてきカメラだそうですが、長年放置されていたとのことです。

 動作を一様に確認させていただくと、レンズもカメラにも、大きな不具合は確認できませんでした。見た目、かなりきれいです。フォクトレンダーの露出計が付属していたので、おそらく実用されていたのでしょう。

 このカメラ、発売開始は1952年で、日本製です。当時世界一の技術を持つドイツのカメラメーカー、ライカ社が製造していたバルナックのコピー品で、日本やアメリカ、ソビエトがさかんに製造していたようです。現在では、このような蛮行は許されないですよね。しかし、真面目な日本人は、ライカの持つ特許だけは、侵さず、ギリギリのコピーを作成しています。当時ライカが有する特許は、距離計の光路中央を垂直に走るビューファインダーが特許内容だったようで、各社この特許を回避してコピーを制作したそうです。Canon社は、距離計をそのままファインダーとして使用し、かつ、倍変装置を組み込みました。50mmレンズ用、100mmレンズ用、そして135mmレンズ用の3種類の倍率を選択することができるファインダーなのです。技術を学び、ノウハウを蓄積はすれど、パクリだけは行わないという気概さは、さすがCanon社です!こうして、ライカ社に追いつけ、追い越せで切磋琢磨し、現在、世界一のカメラメーカーとして、世界にその名を轟かしているのです!

 前置きが長くなりました。それでは、そろそろ本題に。リサイクルショップ店員である、私ことカメラオタクによる、オタクのために配信するかなりオタッキーな記事にて、興味の有る方のみお付き合い下さい。それでは、よろしくお願いいたします。

 不具合箇所。ファインダーにカビが多数発生していて、ピント合わせがしにくい。低速シャッターが不安定であることなどがあげられます。ボディーはきれいで、大きなキズやあたりは見当たりません。なんとか整備できそうです。

 まずは、ファインダー清掃から。

ネジ類が全てマイナスで、非鉄パーツのため、磁石ドライバーが使えません。
赤線は光路 ビューファインダー直前に可変装置が配置されています

 ファインダー内のガラス部分には全てカビが発生しています。1つ1つ清掃していきます。残念ながら、半透膜のガラス部分にもカビがあったのですが、蒸着幕はそのまま放置しました。(非常にデリケートで、ここを触るとピント合わせができなくなります。)

丸い部分が可変ファインダーので、ここが回転し倍率が変わります。

丸い部分が可変装置なのですが、この内部にもカビがはびこっています。

 分解は簡単でしたが、内部清掃は困難を極めました。蒸着膜部分以外のカビは除去できました。カビが残った状態なのですが、ファインダーの見え具合は、非常にクリアです。使用に問題は感じません。

 続いて低速シャッターの修理ですが、この修理は普通、完全分解作業が必要で、スローガバナーの調整が必要です。かなり、面倒なので、簡易補修とします。シャッター速度ダイアルを持ち上げ、その軸下めがけ、わずかにエレクトロパーツクリーナーを噴射します。結果、大成功!今までの経験では、この作業で、殆どの場合、復活します。(これ秘密!)

 カメラがこのような状況だったにも関わらず、レンズは全く問題ありませんでした。バルサム切れもなく、カビもキズもほぼ皆無。相当大切にされてきたのでしょう。一様の整備が終了しました。実際にフィルムを通してみましょう。

 試写結果は次回、ご報告させていただきます。さて、上手くいくのでしょうか。乞うご期待!最後まで、お読み頂きまして誠にありがとうございます。満Qでは従業員一同、皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げております。

canon ⅡD による試写結果記事はこちら

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