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ジャンク品活用術 カメラレンズ編 vol.3

各種カメラレンズ改造関連記事は、記事最後にリンクがあります。そちらから、お越しください。

 皆さんこんにちは。満Qのカメラオタクです。 本日はキヤノンデミのジャンクカメラ活用術の第3回記事です!さて、ミラーレスカメラ用のレンズに生まれ変わらせるための最終仕上げを開始します。よろしくお願いいたします。

 と申しましても、調整やら加工やら、工程が多すぎ、また集中して作業をしているため、写真が全くありません。申し訳ございません。肝心な部分ってこんなもんです。(ペコリ)

 では、文章だけで、ご説明を。専門用語を多少使用します。ここまでお読み頂いている方なら、問題ないと判断させていただいております。ご容赦を。                   

 マウント部分の加工調整。この作業が今回のキモになります。EOS-M用のレンズに生まれ変わらせるためには、フランジバックを18mmに調整する必要があります。一方、もともとのキヤノンデミのバックフォーカスの測定値はおおよそ30mm。その差12mm。接写リングが候補に上がりましたが、10mmでは役不足、25mmでは半分に加工しないといけません。なにか良いものはないかとネットをうろつき、見つけました。マウントアダプター。L39ライカ用レンズをEOS-Mで使用するためのマウントアダプターが、ちょうど良さそう。この段階で、使えるものなのかどうなのか、不明。早速、ネット注文(使えなくても、本来の使い方で使用すれば、ゴミにはならないと、軽い気持ちで)。数日後、商品が届き、作業開始。中央部にある位置調整用の、銀色の部分を取り外し、レンズをあてがうと、レンズ経が多少細いくらいでいい感じ。その隙間を埋めるために、使用したものが、52mm(たしか)のフィルターです。

 まずは、フィルターのガラスを外し、レンズの基部にはめます。多少きついですが、すっぽりハマります。そのままマウントアダプターにあてがうも、わずかに、レンズの方が太い様子。なのでグラインダーで、フィルター枠の外側を少しづつ削り、調整していきます。多少、力を入れないとマウントアダプターにハマらない程度まで削ると、接着も不要なくらい、うまくいきます。

 しかし、最奥まで押し込むと近接部分にピントが合いません。なので、もう1つ別にフィルターを用意し、レンズとマウントアダプターの間にはめこみ、フランジバックを調整しました。あとは、むき出しになっているマウント部分のドレスアップです。今回はEF-Sマウントレンズのジャンク品から取ったプラパーツを加工し、接着しました。完成品がこれです。

 キヤノン製の金属かぶせフード(T-50-2)を装着しています。シャッタースピード調整リングが見えますが、これは機能していません。飾りです。ピント合焦方法は前玉繰り出し式で、フード部分を回せばピント合わせができます。最短撮影距離は、デフォルトでは80cmですが、改造レンズは約30cmです。EOS-M用大口径マクロレンズが完成しました!

 完成までの作成時間おおよそ7時間。この作業には、オタクにしか理解できない楽しい時間が流れています。(笑)

 EOS-Mに装着したところ。とくに違和感なし!(自分では、そう思っています)

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 最後まで、お読み頂きまして誠にありがとうございます。次回は、試写画像を公開します。

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ジャンク品活用術 カメラレンズ編 vol.2

皆さんこんにちは。本日はキヤノンデミのジャンクカメラ活用術の第2回記事です!さて、ミラーレスカメラ用のレンズに生まれ変わらせるためのオペを開始します。よろしくお願いいたします。

 まずは、何も考えず、外から見えているネジというネジを外していきます。(メーカーの方が見たら、気分悪いだろうな。申し訳ございません。)レンズボードが見えてきたら、余分な部品を外さないように、慎重に本体から分離していきます。

  分離したレンズユニットからレンズボードを取り外し、ここで一旦、コーヒーブレイク!

 それでは、今回のメイン作業に入りましょう。前玉からの分解です。分離したレンズユニットの内にはしぼり機構、シャッター機構、ピントヘリコイドがびっしりと埋め込まれています。それらを順番に分解していき、一番奥にあるシャッター機構とシャッター幕を取り除きます。

カニ目リングを外し、名盤を取り外したところです。この状態から前玉レンズユニットを反時計回りに回せば、レンズが外れます。

一番左のパーツにシャッター幕とシャッター機構が見えます。しぼり羽は全開にしているため、見えません。まずは、ギアやバネなどの細かいパーツで構成されてるシャッターユニットを片っ端から取り外していきます。

すべてを取り外したところです。しぼり幕が見えています。作業に集中しすぎ、途中の写真がありません・・・・・あとは、逆の手順で組み立てていきます。ここまで、すでに3時間。ヘトヘトです。本日はここまで。

最後まで、お読み頂きまして誠にありがとうございます。次回は、いよいよ最終工程を公開します。

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ジャンク品活用術 カメラレンズ編 vol.1

皆さんこんにちは。本日は当店カメラオタクスタッフのジャンクカメラ活用術をご紹介いたします。興味のある方はどうぞ。かなりマニアックな記事になります。要注意!

 

記念すべき第1回の記事になります。お立ち寄りいただきありがとうございます!(第2回はあるかどうか、かなり不透明)笑。使用するカメラは、キヤノンから1966年に発売されたレンジファインダーカメラ 「デミEE17」を活用します。当時爆発的にそのシェアを伸ばした、ハーフフィルムカメラです。通常のフィルムに2枚撮影できるという当時実に経済的なカメラでした。(もちろん、私はまだ生まれていません)定価は15,800円で当時の国家公務員の初任給が22,000円ほどであったことを考えると、かなり高価なカメラだったことがわかります。この、デミという名前、フランス語で「半分」という意味で、このカメラの最大の特徴を附したものです。焦点距離30mmで開放F値が1.7の大口径レンズを搭載していました。ピント合わせは目測式で、被写体までの距離を目測し、カメラのピクトグラムで合わせるという、現代では考えられないくらいアバウトなピント調整機でした。肝心の写りはというと、ピントさえ合致すれば、キレのある画像が得られるというのが、当時の評価です。

 で、当店で手に入れたこのジャンクカメラですが、シャッターが切れない、電池室に液漏れがあり、露出計も故障している。レンズの前玉には多数の拭き傷、中玉、後玉にはカビがあるという活用するところが全くないのでは?と言えるほどのジャンクっぷりでした。さーどう料理する?しばし考え、同じキヤノン機のミラーレスカメラのレンズに改造、仕立てることに決めました。

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本日はここまで。お読み頂きまして誠にありがとうございます。次回は、いよいよ分解を開始していきます。

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ジャンク品とは

 皆様こんにちは。本日は当店で販売している「ジャンク品」と言われる商品に関して、少し詳しくご紹介いたします。

一般の方にはあまり馴染みのない言葉ですが、直訳すると「がらくた、故障品、品質の悪いもの」といったところでしょうか。いかにも、怪しい商品のように聞こえますね(笑)。

 当店で販売しているいわゆるジャンク品は、様々な理由で、そういう位置づけにあります。では具体的に、どのような性質を持つものかをご説明していきます。

①ただたんに、年式の古いもの  当店の電化製品の買取基準では製造後9年以上経過した商品の買取は通常行っておりません。ですが、今でも人気が高く、需要の高い商品は買取・販売を行っております。商品に保証が全くできないために、ジャンク品として販売しています。まだ十分に使えるものの可能性が非常に高い格安な商品とも言いかえられます。

②商品の情報が少なく、または取り扱い説明書などがなく、付属品がすべて揃った商品なのかどうか不明な商品あるいは、機能が多すぎてすべてをチェックできない商品も、ジャンク品として販売することがあります。その商品のことに詳しい人にとっては、格安で購入できる可能性の非常に高い商品といえます。

③デジタル家電などに多いのですが、機能チェックのために、通信データなどが必要なものにも関わらず、販売予定価格が安いもの(費用対効果を考慮して)を動作未確認のジャンク品として販売することもあります。問題なく使える場合も多く、詳しい人には格安で購入できる可能性が非常に高い商品といえます。

④カメラのレンズに多くあるのが、レンズの中に汚れが有ったりカビが生えたりしているものをジャンク品として販売しています。通常撮影には、全く影響がなくても、上記のような場合は格安で手に入れることが可能な商品です。ツワモノはご自身で、分解清掃や修理を行う方も多くいらっしゃいます。

⑤完全ジャンクと言われるもの。言葉どおり、故障品です。工具や大型家電製品によくあります。もともとの価格が高く、現在もメーカーで修理してもらえることが多く、修理費用を考慮しても割安で購入できる商品です。修理技術を持つ方には、とっても重宝される商品です。

当店では、概ね上記のような理由で、商品をジャンク品として格安で販売しています。しかし、ジャンク品をご購入、ご利用いただくには、少々お守りいただかないといけないことがございます。まず、ジャンク品には、一切保証が付きません。あくまでもお客様の責任において、ご購入ご活用いただく商品との位置づけになります。そして、古いものも多く、現在は使用できていてもすぐに故障するリスクがあります。また店頭では、動作チェックを受け付けておりません。皆さん上手に中古品とジャンク品を使い分けてご活用頂いております。

ジャンク品の活用方法は、人それぞれですが、基本的には、ご自身で修理やメンテナンスされる方、部品の一部を有効活用する方などに広くご活用頂いております。使えるものは、最後まで使い切る。資源の有効活用、不要な人から必要な人への商品の橋渡しは我々 満Qの使命です。

 最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます。従業員一同、皆様のご来店をこころよりお待ち申し上げています。

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